行政書士の怖い話

更新日:10月7日

依頼人に指定された打ち合わせ場所に行くと、そこはかなり古い雑居ビルでした。時刻は19時、ちょうど日が沈んだ頃です。


雑居ビルにエレベーターは無く、狭く薄暗い階段を登ると、2階の踊り場がほぼ真っ暗でした。電球が切れかけてしまっているようです。時々チカッチカッと灯るので、余計に視界が不良になり、不安定な気持ちにさせられます。


「そういえば、このあたりって『出る』って聞いたことある…」


私は少し怖くなって、ネームホルダーに入った行政書士証票をぎゅっと握りしめました。怖いものなんてなんにもいないよ、と自分に言い聞かせて3階まで登ると、すぐに依頼人の店舗が確認できました。赤茶けた小さな扉には「暴力団排除」のステッカーが貼ってあります。


その扉は少しだけ開いていて、隙間からひっそりとしたバーの店内が見えました。照明がついておらず、中に誰かいる様子はありません。扉を開けて「こんばんは、行政書士です。」と声をかけてみましたが、やはり返事はなく、お酒の並んだ棚が淡く照らされているだけでした。


「どうしよう…」


しばらく待っても誰も来ません。しかたなく依頼人に電話をしようとしたその時、誰もいないはずの店内で何かが動いた気配がしました。


えっ…なに…?


私はそれが何かを確かめたくて、恐る恐る、ほの暗い店内に入ってみることにしました。すると奥のソファーのあたりに、足のような形をした得体の知れない黒い影が見え、微かに動いています。


私の心臓は恐怖で鼓動が早まり、呼吸は浅く、指先が冷え切って震えていました。行政書士として開業してから最大級のピンチです。勇気を振り絞って慎重にその影に近づくと、


「うぉわあぁぁぁーーー!」


と、急に低い声を発して黒い影が立ち上がり、人型になりました。気を失いそうなほど衝撃的にびっくりしたのですが、


「びっくりしたぁ!いつからいたんですか?」


と逆に聞かれました。びっくりさせてしまったのは私のようです。

実は、依頼人はソファーで仮眠をとっていて、私が来たことに気が付かなかったとのことでした。ソファーに横たわった状態だったため、私がいた位置からでは、背もたれに上半身が隠れて見えず、膝から下だけが見えていたのでした。“足のような形をした得体の知れない黒い影”は、ただの足だったのです。

 

ちなみにこの依頼人は、少々コワモテ風貌でいらっしゃいました。

「お店の扉にステッカー貼ってたけどさぁ、あなたの見た目、結構それっぽいよ?違う?」とは言えないので、暴力団関係者ではないことを書面にチェックを入れてもらい、無事に打ち合わせを終えることができました。


以上、黒い影の確認も、暴力団関係者ではない確認も、どちらもドキドキした夜のお話しでした!

 

お盆なので怖い話(風)にしてみましたが、いかがでしたでしょうか。しょーもなー!と思われた先生は、コメント欄にもっと怖い話を残していって下さい。笑


よろしくお願い致します👻


行政書士 法務事務所とらねこ

石垣 わか


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